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- 新型コロナウィルスが蔓延する今日の事態は、特効薬や予防ワクチンの開発、集団免疫の拡散によって、やがては収束に向かうかも知れない。
しかし、まったく見通しが立たない現時点では、ウィルスの常在を前提とした生活や仕事のありかた=“ウィズ・コロナ”を模索していくしかないように思える。
ただ、「窮すれば通ず」は、古来のことわりである。
“ウィズ・コロナ”の創意工夫は、既存の業態を革新し、競争力を強化できる、またとないビジネス・チャンスにつながると考えたい。
- コロナ禍によって、介護現場も変化を迫られている。
感染防止のために3密を避けたケアが求められているが、そのことは、皮肉にもいままで介護の基本とされてきた利用者と職員の“ふれあい”の見直しを迫ることになった。
そして、もっと皮肉なことに、こうした“ふれあい”を省略したケアを、多くの利用者が受け入れ始めているのである。
- 介護に真剣に向き合ってきた人たちを傷つけることがあってはならないが、“ウィズ・コロナ”の介護は、従来のサービスの過剰な要素を切り落とし、利用者の自主性を尊重する方向へ進みそうな気がする。
それはまた、慢性的な人手不足に苦しむ介護業界が、IOTの活用によって省力化を図ろうとしている方向と重なり合っているようにも思える。